アコムで審査に落ちた。プロミスでも審査に通らなかった。
ブラックなのでやはりもうどこからもお金が借りれないらしい。
もうヤミ金からお金を借りるしかないのか・・・。
そんなことはありません!
消費者金融のカードローンの審査に落ちてしまうと、もうどこもお金を貸してくれないと思い込み、ヤミ金に手を出そうとする人も残念ながら少なくありません。
ヤミ金に手を出す前に知っておいて欲しいことをまとめました。
ヤミ金に手を出す前に知っておいて欲しいこと
確かにヤミ金だったら誰でも絶対にお金を借りれるのかもしれませんが、そもそも相手は違法業者です。ヤミ金との取引には絶対にトラブルや問題がつきまといます。
個人間融資の掲示板でコンタクトをとった人からお金を借りた。そうしたらびっくりするほどの金利を請求され、実は闇金だった。
ブラックでも借りれるという金融業社に借入を申し込んだら普通ではあり得ない金利を要求する闇金業者だった。
あまりの高金利に返済が遅れたら会社に何度も電話を掛けられた!
こうしたヤミ金とのトラブルは枚挙にいとまがありません。
漫画「闇金ウシジマくん」は映画化もされて、闇金業者やヤミ金でお金を借りる人の姿をあんなイメージでなんとなく想像している方も多いでしょう。
しかし実際にはウシジマくんとは異なることの方が多いです。
強面の闇金は今は優しいソフトヤミ金に?!ヤミ金を取り巻く法制度の変化
かつて債権者を自殺にまで追い込むような強引な取り立てで世間から恐れられたヤミ金。
しかし今はヤミ金を取り巻く法環境が変わったことで対応がかなり軟化しています。
2007年1月にヤミ金融対策法(貸金業規制法及び出資法の一部改正法)が行われ、出資法で定める貸金業社の上限金利(年率29.2%)を超える利息の貸付契約を行った場合、高金利違反となり5年以下の懲役、1000万円以下の罰金が課されるようになりました。
さらに無登録営業も5年以下の懲役、1000万円以下の罰金が課されます。
夜間の取り立てや勤務先への電話や訪問、親や家族など第三者に弁済を求めるなどの違法な取り立て行為に関しても2年以下の懲役、300万円以下の罰金が科せられます。
さらに2005年1月27日福岡高裁判決にて、ヤミ金の貸付は公序良俗に反して無効と判断されたことで、闇金から借りたお金は元金も含めて返済する必要がないと実質的に認められました。
こうした流れを受けて、ヤミ金業者は実質的に警察や法廷に姿を見せることもできず、貸したお金は踏み倒されるリスクも高まり、昔のような商売のやり方はできなくなったというわけです。
暴力的なヤミ金は姿を消し、今はどこもソフトヤミ金と言われる比較的おだやかな対応をする業者がほとんどです。
しかし暴力的な取り立てはしなくとも、ソフトヤミ金は今も暴力団との繋がりのある人物がやっているケースが非常に多く、反社会的勢力の資金源にもなっています。
昔と違い、ヤミ金は債権者を生かさず殺さずで巧みにお金を吸い上げていく方向で変化を遂げています。できるだけ関わらないのが基本なのは、今も昔も変わりません。
消費者金融の総量規制を受けてソフト闇金に手を出す人が増えている現状も
闇金自体は法律の整備により厳しく取り締まるようになったものの、お金を借りる側の人にとっても平成22年6月に貸金業者に対する総量規制が完全施行されたことで、安全な金融会社からはお金を借りにくい状況が生まれてしまいました。
消費者金融やクレジットカードのキャッシングでは、他社借入も含めて総額で年収の1/3以内の借入しかできません。
銀行カードローンは審査に落ちて借りられず、消費者金融では年収の1/3相当の借金をすでにしている、返済の滞納でブラックになり借りれないという方が、ソフト闇金に流れていくという残念な状況も生まれています。
警察庁のヤミ金がらみの事件の検挙件数の統計を見ても、近年はヤミ金がらみの事件が減っているどころか、緩やかに増えているのが現状です。
平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | 平成26年 | 平成27年 | |
---|---|---|---|---|---|
無登録・高金利事犯 | 254件 | 190件 | 168件 | 151件 | 140件 |
ヤミ金融関連事犯 | 112件 | 135件 | 173件 | 271件 | 302件 |
小計 | 366件 | 325件 | 342件 | 422件 | 442件 |
(参照:平成28年警察白書統計資料 2-13闇金融事犯等の事犯別検挙状況(平成23〜27年)より)
債務者が警察や司法書士に駆け込んだら、すぐに債権回収を諦めて逃げるヤミ金業者の方が多いことを考えると、警察に検挙されている件数は闇金業者全体の1割にも満たないと考えられます。
警察が公表している検挙件数はまさにヤミ金被害の氷山の一角と言えます。
ソフトヤミ金のお金を吸い上げる手口
1万、2万、3万といった、高金利でも返済可能な少額融資が中心
闇金だから利息は高いとわかっていても、借りたお金が1万、2万などの比較的少額であれば、利息の金額そのものは支払い可能な金額です。
例えば1万円を10日で5割、俗に言うトゴで借りたとしても、10日後に15,000円返済すればよいわけで、これくらいの金額ならなんとか返済可能という人も多いでしょう。
要するに利息は高いけど無理なく返済できる金額しか融資しないのです。
そのかわり、このような取引を幾度となく持ちかけます。ヤミ金業者は1万円でトゴの取引を2回行えば利息だけで1万円という元金に相当する利益が出ます。
ヤミ金業者としては、2〜3回きちんと利息を払ってくれ、貸付金以上の利益が出ていれば、いつ債務者がいなくなっても大丈夫なのです。それで無理な取り立てや追い込みもしないというわけです。
ヤミ金で借りる人のほとんどは普通の大手消費者金融では借りられない人ですから、お金が不足するたびに、また1万円、2万円とソフトヤミ金から何度もお金を借りてしまいます。
普通の金融では借りられないというハンデのある人にとっては、ヤミ金と縁を切るのは並大抵のことではありません。
理由をつけて元金の返済を拒み、利息だけを支払わせる
ヤミ金でお金を借りたとしても、普通の人ならすぐに返済して利息の支払いを最小限にとどめたいと考えるものです。
ところがヤミ金業者の中には、返済期日に何かと理由をつけて元金の受け付けない、利息のみを払うよう指示してくる、といったところもあります。
返済用の口座番号を連絡するといいつつ期日になっても連絡してこないとか、返済日になると電話に出ないとか、あの手この手で完済を拒み、返済日を伸ばして利息を多く支払うように仕向けてくるのです。
元金以上の利息さえ取ることができれば、ヤミ金業者にとっては債務者に逃げられても損がなくなるため、利息の支払い分が元金を上回るようになるまで、このような嫌がらせに近い行為は続けられるでしょう。
そして後日、利息の上にさらに利息を乗せて請求してくるというわけです。
返済困難な客には携帯電話・銀行口座の譲渡を求める
ヤミ金はそもそも恐ろしいほどの高金利ですから、返済に行き詰まる人も出てきます。
そういった人には返済を待つかわりにスマホ・携帯電話を何台も契約させて、すべて郵送で送ってこさせたり、銀行口座を開設させて印鑑と通帳を送ってよこせと要求してくる場合もあります。
ヤミ金業者にとっては業務上、使い捨てにできる電話番号はたくさん持っておきたいし、スマホ本体は初期化してから中古品として買取してもらえばお金に変えられます。もちろん契約した本人の代金支払いなどはお構いなしです。
また、銀行口座もヤミ金業者は口座凍結のリスクを避けるため、あるいは振り込め詐欺業者などに売却するために口座を数多く持っておきたいので、返済できない債務者に口座の開設&譲渡を求めてきます。
しかしヤミ金業者に譲渡する目的で銀行口座を開設し、実際に譲渡するのは違法行為で処罰の対象になります。
不正に利用する目的で口座を開設すると詐欺罪となり10年以下の懲役に。自分名義の口座を他人に譲渡すると「犯罪による収益の移転防止に関する法律」違反となり、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金となります。
長野県警察 特殊詐欺を助長する犯罪
ヤミ金業者に強く要求されたとしても、携帯電話や銀行口座の譲渡は厳しい罰則があるので絶対に譲渡してはいけません。
ヤミ金から借りたお金は、そもそも返済の必要すらないと裁判で判決が下っています。
もしヤミ金の返済に行き詰まってこのような要求までされるようになったら、迷わずヤミ金対策専門の司法書士に相談してください。
ヤミ金で借りたお金を借りパクしたい?そんな危険なことは考えてはダメ!
ヤミ金で借りたお金には返済の必要すらないのをいいことに、ヤミ金でお金を借りて1度利息を支払ったらすぐに警察や法テラス、司法書士のもとに駆け込んで残金の支払いを拒む、いわゆる借りパクをやろうと画策する人も現れているようです。
ヤミ金からお金を巻き上げようという蛇の道は蛇のような発想は、まるで闇金ウシジマくんに登場人物として出てきそうでもあります。
確かに今の法制度の上ではそれは可能かも知れません。しかし相手は暴力団とも関わりがある可能性も高いです。
また最近では「告発24」ようなサイトに、借りパクした債務者の運転免許証の写真、顔写真等の個人情報をネット上に誰でも見られる形でアップするヤミ金業者もいます。
これでは心身ともにボロボロにされる可能性もありますし、仕事も辞職せざるを得なくなり、どこかへ逃げるように転居しなければならない可能性も出てきます。
うまく借りパクして巻き上げたお金もそれでは残らないでしょう。
ブラックで大手カードローンから借りれないなら中堅消費者金融へ
もしお金を借りたいけれど、カードローンの返済を滞納した時期がありブラックで借りれないという方であれば、銀行やアコムなどの大手消費者金融ではなく、中堅の消費者金融がおすすめです。
もともと大手以外の消費者金融は、大手では借りられない方を主な顧客としているところも多いです。ただし大手のように広告宣伝を活発にはしていないため、一般にはほとんど無名の会社がほとんどです。
大手のカードローン会社では審査に個人信用情報のデータベースに接続し、事故情報があれば自動的に100%確実に審査には通しません。
しかし中堅消費者金融の場合、大手と同様に個人信用情報のデータは確認しますが、事故情報の有無だけで審査に落とすことはせず、事故情報の内容を確認し、さらに現在の収入・返済の状況を見てから審査結果を決めます。中堅消費者金融の方が審査の裁量の幅が大きいのです。
中小の消費者金融ならブラックになっている方でも、現在の収入や返済状況に問題がない方であれば借入できる可能性があります。
中堅消費者金融の老舗、大阪のフクホー
中堅の消費者金融として有名なところでは、大阪に本店を構えるフクホーがあります。
フクホーは創業45年の歴史ある金融会社で、金利も年率7.30%〜18.0%と大手消費者金融と変わらない水準の金利で借入ができます。
フクホーの店舗は大阪にしかありませんが、フクホーの公式サイトからインターネットで借入の申し込みが可能で、銀行振込で全国各地にお住まいの方に融資を行なっています。
フクホーも個人信用情報の事故情報、いわゆるブラックリストへの掲載の有無よりも、現在の収入や返済能力を重視して融資を行なっている会社です。
もしブラックでカードローンの借入ができず、もうヤミ金で借りるしかないと思っているのなら、その前にフクホーに申し込んでみるのをおすすめします。